多次元デザイン実験棟は、学生のあいだでは通称「多次元」と呼ばれている多目的施設です。メインの施設である中央実験ホールと付随する4つの基礎実験室、そしてそれらを取り囲む展示ホール等で構成されています。中央実験ホールは、ホール内に設置された各種音響・映像装置を用い、外界とは全く異質の実験空間を作り出すことが可能な施設です。
音や光、そして映像といったさまざまな媒体がひとつの空間の中で統合できるように計画・設計されたこのホールは、教育、実験、演出のための装置空間といえるでしょう。ここでは、一般的なホール機能として学内の諸行事に利用されるほか、各種講演会、研究発表にも活用されています。
また、4つの基礎実験室では、各学科独自の総合的な基礎研究が行われています。学生にとっての「多次元」は、総合的な実験や研究を行う場であると同時に、学園祭時には空間構成というイベント会場になったり、またコンサート会場になったり、また演劇の特別な舞台をしつらえる場所、オーケストラの練習場などにもなっています。すべてのクリエイティブなパワーを発揮するための特別な空間として提供されているこの実験棟は大橋キャンパスのひとつのシンボルとなっています。