21世紀に入り、社会の多様化、国際化が進む中で、技術の人間化を目指す人材は、一層柔軟な思考法を持ち、異文化への関心、評価の多様性への寛容さを持つとともに、人間への深い理解と科学・技術に関する高い能力および計画・設計への具体化能力を持つ必要があります。
本学府が、目的としている総合的設計とは、いくつかの学問的知識や技術の分野を単に寄せ集めるのではなく、実践としての設計分野と関連する基礎としての広範な諸学問分野の関係を調整し、技術的感性に基づいて「技術の人間化」を実現しようとする全人間的活動を意味しています。
本専攻では、日本社会が国際競争力の基盤を確立し、持続的に経済発展するために、デザイン分野における新しい型の高度専門職業人であるデザインプロデューサー、デザインストラテジストを育成するための教育を行います。
特に博士後期課程は、自ら「デザインプロデューサー、デザインストラテジスト」でありながら、この分野でデザインストラテジーに関する教育研究能力をもち、大学や企業等において人材の育成をも担える極めて高度なデザインストラテジー能力、すなわち「独自の実践型デザインストラテジー方法論を構築し教育研究を担える能力」を有する人材を育成するための教育を行います。