教育理念・目標、育成する人材像等
インターネットや携帯電話が日常生活に普及した高度情報通信社会において、より創造的な人間生活とグローバルな世界の動きを結びつけながら、人間とメディアの関係を調整し調和のとれたメディア環境を科学的に計画し設計できる設計家を養成することが目的です。そのため芸術や文化に対する鋭い感受性と深い理解を養い、コミュニケーションの形成に関する科学的・理工学的な専門知識を身につけ、来たるべき社会に向け新たな価値を創出し、広い世界に向け貢献することのできる総合力と企画力を備えた人材を育成します。
芸術と情報の相互作用から生じるものを総合的に学ぶことを目的に、芸術文化論、メディア設計学、情報環境学の3分野があります。芸術文化論分野では、芸術・文化への洞察を深め、人間と調和のとれたメディア環境の創造と表現、国際的視野を持ったコミュニケーションのあり方を学びます。メディア設計学分野では、革新的・創造的な設計能力を体得するために、高度情報通信社会におけるメディア環境の中で、実際に何をどう設計するかを学びます。情報環境学分野では、最適なメディア環境を計画・設計し開発していくための基礎となる情報科学や数理工学分野を学びます。
また、学際的な各種プロジェクト演習を通じて、独創的で人間性に富み、かつ論理的な課題解決案を提案できる実践的な能力の育成に取り組んでいます。
学部共通での感性に係わるものとして、下記の資質のある学生を歓迎します。
・対話と交流のセンス。他者への強い関心と時代感覚を持ち、多彩なメディアを駆使し人間生活を豊かにしようという意欲とその能力
・数理工学的なセンス。新たなメディア環境のツールやソフトを開発してみようという意欲とその能力。
前期日程試験に関しては学部共通項と同じです。
総合評価方式(AO選抜)の受験者には、学力はもちろんのこと、学習の方法を体得し、かつ、論理性、問題の分析・解決能力、芸術性、情報メディアにおける創作意欲と適性を備えた、豊かな人間性を求めます。そのために、個別学力検査を免除し、書類選考、大学入試センター試験、実技および小論文による総合評価方式の選抜を行います。